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白い詰め物のまわりの着色について

「前に治療してもらったプラスチックの詰め物のまわりに色がついてきたけど、また治療を受けないとだめかな?」

「この歯のプラスチックの詰め物、前はもうちょっと白かったと思うんだけど最近黄色くなってきたなぁ~」と気になられていませんか?



むし歯の治療に使われる材料は日々進化していて、以前は比較的小さな前歯のむし歯の治療で使われていたプラスチックの白い詰め物が、耐久性が向上したおかげで最近では比較的大きな奥歯のむし歯治療でも使われるようになりました。

プラスチックの詰め物の治療は、歯を必要以上に削る必要がなく、見た目も歯の色に近づけて治療できるというメリットがありますが、時間の経過とともに歯との境界部やそれ自体に変色が認められるというデメリットもあります。平均的には2~3年程度で変色してくると言われています。

色の変化には、プラスチックの材料自体の「変色」着色物質の「付着」「浸透」があります。

お口の中の環境はめまぐるしく変わります。日頃のご自身のお食事をイメージしてみてください。温かい飲み物を飲むこともあれば、冷たいアイスクリームを食べることもある・・酸っぱいものが大好きだからダラダラ食べしてしまっている・・

  

温度差や酸、アルカリなど環境変化が激しいお口の中は残念ながら詰め物の材料が劣化しやすいです。また、普段の食生活でコーヒー、紅茶、ワイン、カレーなど色素の濃いものを摂取されている場合は表面に色素が沈着していきます。プラスチック容器にカレーを入れるとプラスチック容器に色が残るのをイメージするとわかりやすいと思います。

プラスチックの詰め物の表面の着色であればもう一度磨くと白さを取り戻すことが出来ますが、プラスチックの詰め物自体が劣化している場合や、詰め物の下で虫歯ができていることもあるので、その時はやり変えが必要です。

同じ白い詰め物でもセラミックは陶器と同じ素材で作られていて、汚れがつきにくいのでプラスチックの詰め物よりもむし歯になりにくく、透明感のある自然な白さが続きます



アンティークのカップやお皿が100年以上経ってもキレイなままなのは陶器だからです。

いなだ歯科ではむし歯治療を受けられる際、お口の中の状態と患者さんのご希望を十分考慮したうえで、素材を決めております。素材を選ぶ際は治療終了後のご自身のお口の状態をイメージしていただくことをお勧めしております。

 

この歯の詰め物の着色って取れるかしら?

昔治療したところの変色が気になる!

このようなお悩みがあれば是非一度ご相談ください。

 

 

 


歯磨きは1日に何回磨くと効果的?

みなさんは、1日に何回歯磨きをしていますか?



歯磨きを毎食後しているのに、むし歯ができてしまう・・・

毎日磨いているのに、歯ぐきが腫れてきた・・・

そんな方はいらっしゃいませんか?

 

日本人の約95%が毎日行っているという歯磨き。約7割の方が1日2回以上磨いているそうです。

歯磨きは回数より質です。回数だけ増やせば効果が上がるというものではありません。

 

バイオフィルムという言葉を聞かれたことはありますか?「排水溝のヌメリ」と同じというと、イメージがつきやすいと思います。



歯垢が口腔内に長時間とどまって膜のようになったものが「バイオフィルム」です。歯垢は歯みがきで取り除くことができますが、膜のようになって歯にこびりつくバイオフィルムの状態になると、歯科医院のクリーニングでないと取り除くのが難しくなります。バイオフィルムができるまでには、通常48時間ほどの時間が必要と言われています。

バイオフィルムを予防するためには、最低「1日1回」、しっかり歯磨きを行い汚れを次の日に持ち越さないことが大切です。就寝中はプラークが増えやすいので、夜の歯磨きは歯ブラシの毛先が届かないところにフロスや歯間ブラシを使ってじっくり歯を磨くように心がけましょう。歯ブラシだけで磨いた場合は60%の清掃効率、歯ブラシにデンタルフロスをプラスした場合をは80%の清掃効率、比較すると20%もプラークの除去率が高いという調査結果があります。



丁寧に磨いてくださいといわれても、具体的にどうしたらいいのか分からないこともあると思います。歯科医院での歯磨き指導では、その方にあったケア方法をお伝えします。歯磨き指導を受けてさらに歯磨き上手になりましょう!

そして、毎日のセルフケアにプラスして歯科医院でのプロフェッショナルケアを定期的に受けてセルフケアでは取りきれない汚れを落としましょう!


いなだ歯科のフッ素塗布メニューについて

「フッ素がむし歯予防に効果がある」とお聞きになったことがあると思います。

フッ素には大きくわけて
歯の再石灰化を促進する
むし歯菌の活動を抑える
歯質を硬く丈夫にする
という3つの効果があります。

むし歯予防に最も効果的な方法は
①歯磨きの時にフッ素入りの歯磨き粉を使用してその後にフッ素ジェルを塗ったりフッ素洗口を行う



②定期的に(3ヶ月に1度)歯科医院で高濃度のフッ素塗布を受ける
です。

いなだ歯科では、ご希望の患者様に歯のクリーニングを行った後に歯ブラシやトレーを使用して高濃度のフッ素塗布を行っています。

トレーを使用したフッ素塗布は歯ブラシで塗布する方法に比べてまんべんなくフッ素を塗布することができるので3倍の効果があるといわれており、いなだ歯科おすすめの方法としてご紹介させていただいております。



トレーを使用したフッ素塗布の流れは、歯のクリーニングを行った後、歯の表面を乾燥させ、フッ素をしみこませたトレーを3分間かんでいただきます。その後お口の中にたまった 唾液を吐き出してもらいます。これを上の歯と下の歯それぞれ行い終了となります。フッ素を歯に浸透させるため塗布後30分間はご飲食はお控えください。

フッ素は生えて間もない歯に塗布するのが理想的で、1歳頃から永久歯のはえそろう中学生頃までが一番フッ素の効果が高い時期です。また、むし歯リスクの高い方にもフッ素塗布をお勧めしています。

いなだ歯科ではフッ素配合の口腔ケア用品を多数取り扱っておりますのでお気軽にご相談ください。

むし歯でお困りの方は、ぜひ当院の予防メンテナンスと一緒にフッ素塗布をお受けください。

 

 


洗口液ってどういうもの?

ドラッグストアなどでよく見かける洗口液。使用されている方は少ないかもしれません。



1日2回以上の歯磨きの普及率はアメリカとほぼ同じ(73%)であるのに対し、日本の洗口液の普及率は33%とアメリカと比べて(63%)きわめて低い値を示しています。

洗口液はむし歯や歯周病の予防だけでなく、口臭の予防にも役立ちます。口臭やネバつきを抑えたり、ブラッシングで落としきれなかった汚れを分解したり、汚れの再付着を防ぎます。



むし歯や歯周病の原因となるプラークをとるには、歯ブラシやフロスを使って取り除くのが最も効果的ですが、その後に仕上げとして洗口液を使うことで、さらに効果がアップします。ラベルに記載された時間(20~30秒)しっかりすすぐようにしましょう。その後は水ですすぐ必要はありません。

洗口液にはアルコール入りのタイプとノンアルコールタイプがあります。

アルコール入りのタイプは、口の中への刺激が強く、ピリピリと感じるので初めて使う場合はアルコールやメントール成分の少ない低刺激タイプで慣れてから使うことをおすすめいたします。アルコールはあくまでも風味と爽快感のために使われている成分で、ノンアルコールタイプよりアルコール入りの方が殺菌効果が高いということはありません。

外出先で歯磨きが出来ない時おやすみ前の仕上げとして洗口液を取り入れてお口の環境を清潔にキープしていきましょう!

 


歯磨きで感染予防!

新型コロナウィルス関連の報道で何度も「感染を予防するにはどうすればよいか」という話を聞かれたことと思います。

感染の予防策は手洗い、うがい、免疫力をつけること。

実は、歯磨きをしっかり行うことも予防につながることをご存じでしたか?



最近の研究で、「お口のなかをきれいにして細菌を減らすと、ウィルス感染のリスクが減る」ことがわかってきました。逆に、お口のなかに細菌がたくさんいる状態は、細菌が感染をサポートする毒素をタップリと出し、その結果ウィルスの感染が促進されてしまうそうです。



以前の調査で,歯科衛生士による口腔ケアを受けた人のインフルエンザの発症率が、本人や介護者だけから口腔ケアを受けた人の10分の1になったとの報告があります。

数百種類の細菌が集団になった細菌の塊、「プラーク」

お口のなかはいつも湿っているうえ、温かくて栄養もたっぷり。細菌が棲みやすく増殖しやすい環境なのです。「つまようじ」の先についてくる1グラムのプラークには、1兆個を超える細菌が棲んでいます。

このプラークには、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌やインフルエンザ菌のほか、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿(りょくのう)菌などのたくさんの細菌が含まれています。

プラークをお口の中に長く停滞させるとどんどん悪い菌が増えていきます。

プラークを落とすには、器械的にこすり落とすのがいちばんです。

元気なからだは清潔なお口から!

毎日のセルフケアとあわせて歯科医院で定期的なクリーニングを受けて、プラークをしっかりとることを習慣づけましょう。